<体操:全日本個人総合>◇最終日◇9日◇東京・国立代々木競技場

 鶴見虹子(こうこ、17=朝日生命ク)が、池田(旧姓田中)敬子、小菅麻里と並ぶ史上最多タイの5連覇を達成した。2日間を通じてただひとり15点台をたたき出した段違い平行棒では、本人も「一番良かった」と納得のいく演技を披露した。3種目目の平均台では「(追いかけてくる中学生の)下の2人に抜かれるんじゃないかと思ってすごく緊張した」というが「まだ負けたくないと思って頑張った」と、女王の意地を見せた。新しい音楽で臨んだ床でも「着地がよくできて、自信になりました。審判にも『良くなったね』と言われてうれしかった」と笑顔で話した。

 世界選手権(10月・オランダ)代表最終選考会を兼ねた6月のNHK杯に向け、「美しい体操を目指して頑張っていきます」と気持ちを新たにしていた。