全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長は11日、2004年アテネ五輪女子78キロ超級金メダリストの塚田真希(28=綜合警備保障)について「国際大会にはもう出ないと思う」と述べ、日本代表から引退することを明らかにした。

 塚田は世界選手権78キロ超級で銅メダルに終わり、出場予定だった最終日(13日)の無差別級を「燃えるものがない」として辞退した。吉村委員長は「勝負師が仏の心を持ったら終わりだ。本人が(心境を)言うと思う」と話した。10連覇が懸かる来年4月の全日本女子選手権には出場する可能性があるという。

 日本女子重量級のエースとして長く君臨した塚田は、08年北京五輪78キロ超級で銀メダル。力強い攻めを持ち味とし、世界選手権の同級では03、07年に準優勝、07年は無差別級を制した。