＜女子テニス：東レ・パンパシフィック・オープン＞◇３日目◇２８日◇東京・有明テニスの森公園など

　世界６７位のクルム伊達公子（エステティックＴＢＣ）が、最高の４０歳の誕生日を迎えた。元トップ１０で、同２９位のダニエラ・ハンチュコバ（２７）相手に、２－６、６－０、４－０となったところで、ハンチュコバが右肩の故障で棄権した。

　第１セットは、クルム伊達のリズムやタイミングが、ハンチュコバにぴったりと合った。第２セットから、少しスローペースにすることで、流れを引き寄せ、一気に１０ゲームを連取。ハンチュコバが右肩を痛めたことで、途中棄権に追い込んだ。

　コート上では、試合後に観客全員が「ハッピーバースデー」を歌うサプライズ演出で、クルム伊達を祝った。「４０歳で、ここまで祝ってもらえる人も、そうはいない」。次戦は全仏女王のスキアボーネが相手だが「今日は大きな大きなプレゼントになった。次も出せるだけのものを出して頑張りたい」。最高の笑顔が広がった。