<柔道:グランドスラム東京>◇2日目◇12日◇東京体育館◇男女5階級

 男子90キロ級は、西山将士(25=新日鉄)が優勝を飾った。元世界王者イ・ギュウオン(韓国)や準々決勝で東京世界選手権銅メダルのママドフ(アゼルバイジャン)を撃破しての金メダルだが「外国人対策は万全かどうかは分かりませんが、今年は外国人と試合数をこなせたのは良かった」と口にした。

 今大会は世界ランク1位の小野卓志(了徳寺学園職)が準々決勝で姿を消した。常に小野、西山大希(筑波大)らの陰に隠れる存在だったが、全日本男子の篠原監督は「地味だが、努力の結果が結びついた。小野、西山(大)とともに海外に出して強化したい」と期待を寄せた。首脳陣の大きな期待を受け、西山将は「他選手の試合をみるとうまいと思って嫉妬(しっと)する。でも迷わず、自分を信じていきた」と話した。