<競泳:日本短水路選手権>◇最終日◇27日◇東京辰巳国際水泳場

 男子平泳ぎの北島康介(日本コカ・コーラ)が200メートルで2分2秒95、50メートルで26秒68と短水路日本新記録を連発して優勝した。前日の100メートルでも短水路日本新を出しており、平泳ぎ3冠となった。

 28歳の北島は「ウオーミングアップのつもりで臨んだ」という50メートル決勝で短水路日本新を出すと、全種目の最終レースとなった200メートルでも、従来の記録を0秒17更新。前日の100メートルと合わせて3種目すべてで日本記録を塗り替えた。「思ったより良かったですね。良すぎたんで、なまけないように一生懸命練習したい。今の日本の平泳ぎはレベルが高いし、ここで勝ってこそ世界で勝負できると思う。おじさんをいじめないでほしいんですけど、まだまだできるところを見せていきたい」と泳ぎ同様、口もスムーズだった。

 男子100メートル背泳ぎは古賀淳也(スウィン埼玉)が50秒66で勝ち、同400メートル自由形は松田丈志(コスモス薬品)が3分40秒34で制した。

 女子100メートル背泳ぎは酒井志穂(ブリヂストン)が56秒43で優勝し、前日の50メートル、200メートルと合わせて3種目制覇。同100メートル自由形は30歳の萩原智子(山梨学院大職)が54秒20で勝った。