国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会は4日、2018年冬季五輪を招致するミュンヘンの現地調査を終了し、リンドベリ委員長は記者会見で「ドイツのメルケル首相から説明を受け、政府の強い支援を感じた」と語った。評価委はアヌシー(フランス)平昌(韓国)を加えた候補3都市の訪問を完了した。

 1972年の夏季五輪開催都市で、史上初の夏冬開催を目指すミュンヘンは、スキー会場予定地のガルミッシュパルテンキルヘンで土地使用に一部の所有者が反対している。IOCのフェリ五輪統括部長は「事態を注視しているが、競技実施は可能だと分かった」との認識を示した。

 開催都市は7月6日のIOC総会(ダーバン=南アフリカ)で決定。評価委は投票するIOC委員の参考資料となる報告書を作成し、5月10日に公表する。