東日本大震災の影響でスポーツ大会の中止が相次ぐ中、日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之専務理事は15日、東京都内で開いた総務委員会総会で「経済のため、国力を示すためにやる大会もある。(影響の少ない地域では)チャリティー大会として開催するなど、消極的にならないようにしてほしい」と各競技団体の代表に呼び掛けた。

 出席者からは「大会を目指してきた選手を思うと、やるべきだ」(体操)と同調する意見が出る一方、平岡英介JOC理事は「こんな中でスポーツなんて、という意見も聞く。被災者を元気づけるためという位置付けを明確にしてやったほうがいい」と指摘した。