女子シングルスで小差と見られた五輪出場権争いは福原愛(22=ANA)が28点差で平野早矢香(ミキハウス)を抑えた。世界選手権直前の世界ランクは7位の福原が2597点、10位の石川佳純(18=IMG)が2569点、11位の平野が2550点。世界選手権で3回戦敗退の福原に対し、石川は4回戦進出と直前のジュニア大会優勝のポイントで上回る計算となったが、平野が4回戦進出で47点差を逆転したかどうかが焦点だった。

 世界ランクはボーナスのポイントなどもあるため、計算方法が複雑。勝ち負けで増減するポイントは対戦相手の基本点で異なる。福原と平野がともに敗れた范瑛(中国)は直前の世界ランク24位で下位にいたが、基本点は福原の2373点を上回る2386点と事実上の格上で、福原は失点が少なくすんだ。平野は范瑛に勝てば大きくポイントを加え、出場権獲得となっていた。