近代5種で来年のロンドン五輪出場を決めた男子の富井慎一(30=自衛隊)と女子の山中詩乃(20=自衛隊)、黒須成美(19=フリー)が30日、アジア選手権などを戦った中国から成田空港に帰国した。

 00年シドニー五輪で正式種目となって以降、女子で日本人初の五輪出場を決めた山中は「まだ2年も競技をしていないので、こんなに早く(五輪切符を)取れるとは思っていなかった。自衛官としても日の丸を掲げて戦えることがうれしい」と喜んだ。

 大会直前に左すねを骨折しながら出場し、5年越しに夢をかなえた黒須も「4年前は残念ながら北京五輪に行けなかった。今は、本当に努力した者が行けるんだなと思っています」と感慨深げ。富井は「今回がラストチャンスだと思って臨んだ。うれしいのひと言しかない」と喜びに浸った。