国際オリンピック委員会(IOC)は6日、南アフリカのダーバンで総会を開き、2018年冬季五輪の開催都市に平昌(ピョンチャン)(韓国)を選んだ。1988年にソウルで夏季五輪を開いた韓国で初の冬季五輪で、アジアでは1972年の札幌、98年の長野に続き3度目となる。

 20年夏季五輪招致を目指す東京には、同じ東アジアで五輪が連続するため、不利に働くとの見方が強い。

 3大会連続の挑戦だった平昌はIOC委員による投票で、史上初の夏冬開催を目指したミュンヘン(ドイツ)とアヌシー(フランス)を破った。

 総会では候補都市が順番にプレゼンテーションを行い、平昌は過去2度の失敗で貴重な教訓を得たと訴え、韓国の李明博大統領やフィギュアスケート五輪女王の金妍児選手も登壇した。ミュンヘンは冬季競技の伝統をアピールし、アヌシーはフランス・アルプスの豊かな自然とスポーツ文化を強調した。

 五輪開催都市は来年のロンドン五輪の後、14年はロシアで初の冬季大会となるソチ、16年夏季大会は初の南米開催となるリオデジャネイロ(ブラジル)に決まっている。(共同)