日本体協創立100周年記念事業の一環として開催されるアジア・オリンピック評議会(OCA)の会議などが12日、東京都内で始まり、社会におけるスポーツの役割がテーマの「アジア・アスリートフォーラム」で、陸上男子ハンマー投げの室伏広治(36=ミズノ)とスピードスケートの清水宏保さん(37)の両五輪金メダリストが、関係者ら約200人の前で講演した。

 「スポーツには心を一つにする力があることを伝えたかった」という室伏は、流ちょうな英語で東日本大震災の被災地を慰問した経験などを語った。清水さんは現役引退後の人生について熱弁した。

 ナミビアの元陸上選手で、国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員長を務めるフランク・フレデリクス氏(43)も登壇し、スポーツの力で貧困を脱して成長した自身のエピソードを披露した。