日本オリンピック委員会(JOC)が、来年のロンドン五輪で行われる国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員選挙に、陸上男子ハンマー投げの室伏広治(36=ミズノ)を擁立する方針であることが12日、関係者の話で分かった。

 JOCは締め切りとなる9月1日までに立候補者をIOCに届け出る。2004年アテネ五輪金メダルの室伏は、08年北京五輪での選挙で落選した。関係者は「国際的に知名度のある室伏選手が最有力候補」と述べ、再立候補を要請する見通しを示した。

 IOC選手委員会は五輪運営に選手の意見を反映させるのが目的で、当選するとIOC委員にも就任する。

 日本からは2000年シドニー五輪でテニスの松岡修造氏(43)、02年、06年冬季五輪ではスキーの荻原健司氏(41)が立候補したが、落選した。