アジア・オリンピック評議会(OCA)のアハマド会長は13日、東京都が再挑戦に意欲を示す2020年夏季五輪招致について「成功するには継続して戦うことが重要。1回出て、間を挟んで再立候補するのは弱点になる」と語り、支持する考えを示した。

 国際オリンピック委員会(IOC)の委員でもある同会長は、OCA総会に出席する北朝鮮代表団の入国を「特例措置」で認めた日本政府の対応も評価し「東京の五輪招致でIOCに決意を示す形になった。政治はスポーツから排除しなければならない」と述べた。

 18年冬季五輪開催都市が平昌(韓国)に決まったことが同じ東アジアでの20年五輪招致にとって逆風になるとの見方には「冬季五輪の後に夏季五輪を(同じ大陸で)開催できないルールはない。東京の強みを押し出していけばいい。必ずチャンスはある」と強調した。

 同会長は14日のOCA総会で6期目の再選が確実となっている。