<レスリング:世界選手権代表決定プレーオフ>◇13日◇東京・ナショナルトレーニングセンター

 空白だった世界選手権(9月=トルコ・イスタンブール)男子グレコローマン96キロ級代表を決めるプレーオフ(PO)は、全日本選手権2位の有薗拓真(22=山梨学院大)が2連勝して、代表切符を手にした。グレコローマンで、大学生の世界代表は01年の菅太一(当時日大)以来10年ぶり。

 POは、全日本選抜2位の森保弘(28=三重・朝明高講)と、全日本3位の山本雄資(25=警視庁)の3人で実施。大相撲のともえ戦と同じで、連勝しなければ終わらない形式。有薗は初戦2戦目で、1戦目に勝った大学の先輩にあたる山本に2-1で逆転勝ちし、続く3戦目でも森に勝って、代表に決まった。

 同階級は全日本選手権、全日本選抜ともに優勝した北村克哉(25)が代表資格を満たしていたが、けがのために保留となっていた。さらに、北村がドーピング違反で失格となったため、上位候補3選手によるPOが開かれた。