日本体協と日本オリンピック委員会(JOC)は16日、前身の大日本体育協会創立から100周年を記念した祝賀式典を天皇、皇后両陛下を迎え東京都内で開いた。

 高木義明文部科学相や国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長らも出席し、1964年の東京五輪を再現したファンファーレの演奏で開会。天皇陛下は終戦の翌年に始まった国民体育大会などに触れ「関係者の気概には心を打たれるものがあり、日本のスポーツがこのような先人の努力の上に築かれたことに深く思いを致すのであります」とあいさつされた。ロゲ会長は「日本は偉大な王者を輩出し、優れたリーダーも生んでいる。将来は明るい」と述べた。

 講道館柔道の創始者でもある嘉納治五郎初代会長に敬意を表した柔道の演武が披露され、各競技団体の特別功労者らを表彰。15日の記念シンポジウムで採択された今後100年に向けた「スポーツ宣言」が、日本体協の張富士夫会長とJOCの竹田恒和会長に手渡された。