体操男子のアテネ五輪団体総合金メダリストの塚原直也(34)がオーストラリア国籍取得を前提に、来年のロンドン五輪への出場を目指していることが19日、分かった。

 塚原は2009年からオーストラリアに体操留学。現時点で国籍取得の条件は満たしていないが、そのために必要となる永住権取得などの条件はクリアしている。塚原は「豪代表に将来なれたら、体操を通じて日豪両国の懸け橋のような存在になりたい」と話している。

 塚原は全豪選手権で09年から3年連続で個人総合で最高得点をマーク。オーストラリアでの実績は十分に積んでいる。

 塚原は1999年世界選手権個人総合2位。3大会連続で出場した04年アテネ五輪では、28年ぶりとなる日本男子の団体総合金メダル獲得に貢献。父の光男氏と日本初の親子金メダリストになった。母の千恵子さんも元五輪代表。08年の北京五輪では代表入りを逃し、ロンドン五輪に出場すれば4度目となる。