全日本スキー連盟(SAJ)の競技本部メダル奪回戦略室は22日、14年ソチ五輪から採用される女子ジャンプの高梨沙羅(14=上川中)と伊藤有希(17=下川商高)の2人を、新たに設定した「特化選手」に指定すると発表した。2人は強化指定ランクで、今まで最高だったAの上にあたる「特A」に置かれ、遠征や大会参戦など計画外の新たな要望があれば、SAJが全額サポートするという。

 特化選手は、06年トリノ、10年バンクーバー両五輪でメダルを獲得できなかったSAJが、メダル有望選手を重点的に強化するために、独自の基準を設けて熟考。古川年正競技本部長は「我々の中の尺度で基準値を設けて話し合った結果、2人になった。メダル獲得が可能な選手を手厚くサポートしたい。今度の五輪でメダルを取らなければ…。危機感がある」と説明した。