柔道の世界王者も「時の人」にビックリだ。10年世界選手権東京大会の男子66キロ級で優勝した森下純平(21=筑波大)は18日早朝、目を丸くしたという。「あ、この人いたな」。視線の先のテレビでは、サッカー女子W杯でなでしこジャパンが歓喜の優勝を遂げていた。PK戦で最後のキッカーを務めたDF熊谷紗希(20)は筑波大に在学中で、英語の授業で一緒だったという。

 森下と同級生の90キロ級西山大希(20)も、同じ授業を受けていた。「何回かあいさつはしたことあります。刺激になりますよ」。ただ「合コンした?」の問いには、苦笑いで「してませんよ」と否定していた。

 2人は8月の世界選手権(パリ)へ向けて、東広島で強化合宿中。昨年の世界選手権では銀メダルだった西山は27日に「本人(森下)には言ってませんが、同級生に先を越された悔しさはあります」と熊谷を含めた“3人目”の金メダルへ、気持ちを高ぶらせていた。