体操男子のアテネ五輪団体総合金メダリストで、オーストラリア代表でのロンドン五輪出場を目指している塚原直也(34=朝日生命)が25日、練習拠点のブリスベーンから成田空港に帰国した。五輪予選を兼ねる世界選手権(10月・東京)エントリー期限の9月初旬までの国籍変更について「申請はしたので、今は神に祈るしかない」と心境を述べた。

 世界選手権では団体の上位8位チームの五輪出場が決まる。オーストラリアは昨年の世界選手権で18位だが、塚原が加われば出場権争いに絡める見込みで、同国の代表候補選手から「(国籍取得は)まだかと常に聞かれる」と待望されていることを明らかにした。

 塚原は9月2日の全日本社会人選手権(山形県酒田市)に出場する。