バスケットボール女子日本代表の大神(おおが)雄子主将(28=JX)が26日、東日本大震災の被災者に勇気づけられた。長崎で開催中のロンドン五輪アジア予選兼アジア選手権に、宮城・女川町の小中学生ら20人を自費で招待。この日夜、長崎入りしたばかりの子どもたちと、長崎市内の宿舎で対面した。

 震災のため3月のミニバスケットボール全国大会に出られなかったことを聞き、5月に被災地を訪問。山形市出身の大神は「修学旅行も行けなくなったと聞いた。悲しい思い出の中に、少しでも楽しい思い出を残してほしい。自分が子どものころの目標は全国大会だったし、今回は世界への大会を見て、また目標にしてもらいたい」と話した。

 大神は「3・11

 NEVER

 FORGET」を書かれたTシャツをプレゼント。子どもたちからは地元名産の笹蒲やタオル、メッセージ入りの国旗などを贈られた。27日の準決勝中国戦を観戦するだけに、大神は「明日は絶対に負けられないですね」と気合を込めていた。