ラグビーW杯(9月9日開幕、ニュージーランド)に出場する日本代表が29日、都内で出発前日会見と壮行会に出席した。ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(46)は「全員の気持ちを代弁すると、いかにみんな興奮しているかということを伝えたい。今が人生最高のとき、それがW杯だと思う」とあいさつ。「震災に見舞われた方々が見て感動を与えられるような試合を期待している。選手たちも、そうしなければいけないことは分かっている」と話し、30人のW杯戦士たちに奮起を促した。また、菊谷崇主将(31=トヨタ自動車)は「熱い試合をして勝ち、日本に良いメッセージを届けたい。キーワードは速さで、攻守にスピードを意識したい」と抱負を話した。

 壮行会には石原慎太郎都知事も出席した。「女はなでしこが勝った。男の諸君、勝たなきゃダメだ!全勝して帰って来い。そうじゃないと(日本開催の19年W杯で)東京は場所を貸さないぞ」と厳しいゲキを受けたフィフティーンは、壇上で苦笑いを見せていた。チームは30日にニュージーランドに向け出発。9月10日のフランス戦で、1次リーグ初戦を迎える。