ロンドン五輪の総合馬術団体の地域予選会最終日は11日、英国のウッドストックで行われ、日本は五輪出場枠を争ったオーストラリアを3日間の合計で上回り、この種目で2000年シドニー五輪以来3大会ぶりの五輪出場を決めた。

 日本で最後に登場した佐藤賢希(明松寺馬事公苑)が愛馬チッピーとともに飛越を終えると、チーム関係者は涙を流して喜んだ。障害に激突して失権者が出た強豪のオーストラリアを破り、五輪出場枠を獲得。日本の5選手で最高成績を収めた佐藤は「夢がかなった。奇跡のようだ」と興奮を抑えられなかった。

 日本は1996年アトランタ五輪の団体で6位に入賞した後は振るわなかった。立て直しを図った日本馬術連盟の鈴木瑞美子総合馬術本部長は「五輪に出られればチャンスはある。入賞を目指す」と意欲を示した。