レスリング世界選手権(トルコ・イスタンブール)に出場した女子日本代表が18日、成田空港に帰国した。世界選手権9連覇、五輪を含む世界大会で11連覇を果たした55キロ級の吉田沙保里(28=ALSOK)は「負けるかもしれないと思ったのは初めて。いい経験ができた」と振り返った。仲良しの、なでしこジャパンMF沢穂希からも祝福メールが届いたそうで「次の夢は五輪3連覇なので、しっかり練習したい」と決意した。

 失点ゼロで世界選手権7度目の優勝を果たした伊調馨(27=ALSOK)は、鼻骨を骨折してマスク姿で帰国。「納得できる良い試合は1、2試合くらい。改善したい」とより高みを目指した。旧姓坂本から結婚後の「小原」に登録名を変えて優勝した小原日登美(30=自衛隊)は「五輪へ、すごくいい形でスタートが切れた」と喜んだ。

 また、72キロ級で2回戦敗退し、五輪出場枠を獲得できなかった浜口京子(33=ジャパンビバレッジ)は「ロンドンは私の最後の五輪になると思う。情熱を燃やして、全力で頑張りたい」と再起を誓った。