<関東大学ラグビー対抗戦:明大23-17筑波大>◇19日◇東京・秩父宮ラグビー場

 明大が接戦を制し、今季対抗戦の初戦を勝利で飾った。3点を追う後半27分、ゴール前5メートルからスクラムを押し込み、最後はSH泰一平(4年)が中央へ抜けて逆転トライを挙げた。その後は伝統の重戦車FWで、観客を沸かせた。同32分から約7分間、攻撃をほとんどモールで押し、最後はロック古屋直樹(4年)が左中間へ飛び込んだ。

 今年は学校創立130周年の節目。吉田義人監督(42)は「メモリアルイヤーに、一丸となって優勝を奪還しようと臨んでいる」と、並々ならぬ意気込みを見せた。しかも、筑波大は今季の台風の目とされ、一昨年は敗れている因縁の相手だった。「スケジュールが決まってから、筑波大を倒すことをターゲットにしてきた」。組織的な防御で、速さのある相手BK陣にいい形でボールを回さなかった。周到な準備で勝ち取った白星でもあった。