<剣道:第50回全日本女子選手権>◇25日◇兵庫県立武道館

 37歳ベテランの村山千夏6段(埼玉県警)が2年ぶり5度目の優勝をつかんだ。決勝は昨年の覇者、正代小百合(旧姓石突)5段(警視庁)との対決。会場は静寂に包まれ、緊迫感の漂った勝負は延長戦の末に村山が面を奪った。村山は「びっくりです。ありがとうございます」と目を丸くしながら喜んだ。

 ことし3月から埼玉県警察学校で剣道を教えている。練習量が減った分、気負わずに大会に臨んだことが実を結んだ。「全然、何も考えていなかった。自然に技が出た」と心地よさそうに振り返った。