6月に行われた柔道の全日本学生優勝大会男子で、史上最多17度目の優勝と最多タイの4連覇を果たした東海大が29日、都内で優勝祝賀会と、世界選手権(8月、パリ)の結果報告会を開いた。

 世界選手権男子73キロ級で金メダルを獲得した中矢力(22)は「2番手の代表だったが(昨年優勝の)秋本さんに勝つという気持ちで戦って、成果を出せたのがうれしかった。でも、最大の目標は来年のロンドン五輪。それまでは気が抜けない」と金メダルを手に、あらためて気を引き締めた。

 23日に東日本大震災の復興支援のためにパリで行われた日仏対抗親善試合でも、世界選手権と同じベルシー体育館で、寝技で一本勝ちした。グランドスラム・パリ大会を含めて同体育館では1度も負けたことがなく「パリでは、引退するまで無敗を貫きたい」と周囲を笑わせた。