全日本スキー連盟(SAJ)は11日、距離序盤戦の欧州遠征メンバーに、バンクーバー冬季五輪で日本勢過去最高の5位に入賞した女子の石田正子(JR北海道)や男子の恩田祐一(アークコミュニケーションズ)ら10人を派遣すると発表した。好調な選手がワールドカップ(W杯)に出場し、ほかは格下のレースでポイントを稼いでW杯出場枠を増やす。

 年末年始の11日間で9レースを行うツール・ド・スキーには、序盤戦の成績から男女数人を出場させる。ほかの派遣選手は昨季の冬季アジア大会で2冠の吉田圭伸(自衛隊)や成瀬野生、小林由貴(ともに岐阜日野自動車)ら。早大の宮沢大志、レンティング陽、柏原理子らは国内試合などのため序盤戦の途中で帰国する。