ハンドボールのロンドン五輪女子アジア予選は12日、中国江蘇省の常州で開幕し、韓国人の黄慶泳監督が率いる日本は1976年モントリオール大会以来の五輪出場を目指し、13日に初戦のカザフスタン戦に臨む。

 2008年から指揮を執る黄監督は徹底的な走り込みで選手を鍛え、昨年の広州アジア大会は準決勝で韓国を破って銀メダルを獲得した。攻撃の柱の東浜裕子(オムロン)は「このメンバーじゃないと五輪に行けるチャンスはない」と、底上げしたチーム力に手応えを感じている。

 今大会で出場権を得られるのは1チームだけ。大会直前に参加国が減り6カ国の総当たり戦となったため、日本はいきなり昨年12月のアジア選手権で優勝したカザフスタンと対戦する。15日の第2戦は広州アジア大会の決勝で完敗した中国が相手だ。

 21日の韓国との最終戦まで望みをつないで戦うためには、黄監督が植え付けてきた「走り勝って冷静にゲームを支配するプレー」を序盤から発揮することが求められる。