単独無酸素での世界7大陸最高峰制覇を目指し、残る世界最高峰エベレスト(8848メートル)に挑んでいた登山家の栗城史多さん(29)が12日、今回の登頂を断念した。

 東京の事務局によると、北海道出身の栗城さんは同日、7800メートル地点に到着したが、事前に地中に埋めていた食料などがカラスに食い荒らされており、このまま山頂を目指すと危険と判断した。

 栗城さんは2004年の北米マッキンリー(6194メートル)を皮切りに、07年の南極ビンソンマシフ(4897メートル)まで6大陸の最高峰に登った。しかし、エベレストは09年、昨年に続く3度目の挑戦も失敗に終わった。