国連総会は17日、全加盟国に対し、来年のロンドン五輪と同パラリンピックの期間中は武力紛争を控え、休戦することを求める決議案を採択した。英国が主導し、193の加盟国全てが共同提案国となった。決議は五輪前年の恒例となっている。

 決議は休戦のほか、スポーツを通じた平和促進や、障害者のスポーツ参加拡大を訴える内容。

 同日の総会で日本の児玉和夫国連次席大使は、サッカー女子W杯で優勝した日本代表「なでしこジャパン」が東日本大震災の被災者を勇気づけたことや、世界からの被災地支援に感謝のビデオメッセージを出したことを紹介。「これこそ私たちが信じるスポーツの力」とし、決議の精神を強く支持すると述べた。