レジャー産業大手のマルハンが資金難のアスリートに総額1000万円を支給するプロジェクト「ワールド・チャレンジャーズ」の最終公開オーディションが26日、都内で行われ、トランポリンの伊藤正樹(22=金沢学院大ク)が優勝賞金300万円を獲得した。

 411件の応募の中から、書類審査を経て通過した14競技15選手が最終の公開オーディションに出場。大相撲の貴乃花親方ら審査員を前に、競技への情熱や資金繰りの難しさなどを自己PRした。最高額を獲得した伊藤は日本代表のエースで、11月の世界選手権(英国)でロンドン五輪出場枠と代表内定を狙う。「(優勝して)本当にビックリした。目標であるトランポリンのメジャー化のきっかけになるかもしれない。ロンドンまで突っ走っていく」と喜んだ。

 準優勝200万円は、近代5種ロンドン五輪代表の黒須成美(20=フリー)が獲得。

 3位の100万円は、トライアスロンの崎本智子(28=愛媛県協会)、2本の鉄の輪を平行につないだ器具を用いて回転する競技「ラート」の高橋靖彦(26=筑波大)、車いす陸上の西田宗城(27=大阪ランナーズ)、素潜り競技「フリーダイビング」の平井美鈴(38=東京倶楽部)、ライフル射撃ロンドン五輪代表の森ゆかり(32=埼玉県協会)が手にした。