<柔道:講道館杯全日本体重別選手権>◇12日◇千葉ポートアリーナ◇男子100キロ級

 羽賀龍之介(20=東海大)が2連覇を果たした。一本は奪えなくとも危なげなく勝ち進むと、左肩にテーピングを巻いて出場した決勝の増渕樹(旭化成)戦では、残り3秒で技ありを奪って優勝を決めた。「昨年は全部が必死で、なんとか食らいついて勝っていった。今年は少し、実力がついたかな」とうなずいた。

 男子は世界ランクで22位以内の選手に五輪出場資格が与えられる。この階級では現在、小指のケガで欠場した穴井隆将(天理大職)だけが資格を得ている。ただ、男子代表の篠原信一監督は「体が一回り大きくなった。穴井も最近は調子が良くない。もっと穴井に追いついて、追い越してもらいたい。国際大会にどんどん出します」と明言。昨年の世界ジュニア王者も「まだまだ(五輪を)あきらめるのは早い。必死に頑張ります」と、前を行く先輩を追い掛けていく。