ハモンド英国防相は14日、下院で来年のロンドン五輪の警備に関する議員質問に対し「軍が必要と判断すれば、適当な防空態勢を敷く」と述べ、対空ミサイルの配備検討を表明した。

 五輪期間中の警備についてはテロ対策が最大の焦点となっている。英紙ガーディアンによると、米国は英政府による警備が不十分だとして、自国選手団らの警護のため米連邦捜査局(FBI)捜査官500人を含む要員1000人の英国派遣を検討している。

 この日、下院で質問に立ったフォックス前国防相によると、1996年の米アトランタ大会以降、地対空ミサイル配備は国際的に容認された警備手段となっている。