日本クレー射撃協会の役員改選をめぐり、当時首相だった麻生太郎前会長の再選を支持していた旧執行部メンバーが、現執行部役員を選出した2009年3月の総会決議が存在しないことの確認を協会に対して求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は17日、請求を認めた一審東京地裁判決を支持し、現執行部側の控訴を棄却した。

 判決理由で大橋寛明裁判長は一審と同様に、総会の議長の散会宣言後に残った一部の会員で新役員を選んだことを「散会宣言後は総会の定足数を下回っており、決議は不存在」と判断した。

 福城一信専務理事は上告する考えを示し「文部科学省の仲介や指導に従って解決策を見いだしたい」と話した。