<体操・W杯シリーズ東京大会>◇26日◇東京・両国国技館

 世界選手権代表の美濃部ゆう(21=朝日生命)が、人生初の大金と、日本女子初の銀メダルをゲットだ。女子個人総合に出場した美濃部は、出場7人中最下位スタートの跳馬から徐々に順位を上げ、合計54・699点で最後は2位に食い込んだ。「すごくうれしいです」。2位の賞金は1万2000スイスフラン(約100万円)。しかし、美濃部は「12万円だと思っていた」と通貨単位と桁を勘違いしていた。100万円の額を聞いた瞬間、「えっ…」。顔面がこわばり、ごくりと生唾を飲み込んだ。「こんなのもらったことないですよ」。成績は銀だったが、しっかりと大“金”も手に「1回は食べて、(あとは)ゆっくりほしいものに使います」と、ご満悦だった。

 優勝は、世界選手権個人総合5位の黄秋爽(中国)で、W杯年間チャンピオンも決めた。