「ジャパンエックスボウル」第25回アメリカンフットボール日本社会人選手権(特別協賛・大正製薬株式会社)が19日午後7時、東京ドームでキックオフされる。連覇を狙うオービックにとって今年は特別な年になった。3月11日の東日本大震災で、千葉・習志野市のグラウンドが被災。古庄直樹主将(33=立命館大)は「液状化で池と山ができた。翌12日からシーズンインという時に始動が1カ月遅れた」と振り返った。そんなチームを同市長、市民が応援。7月中旬には「今後液状化しない改修工事」が完成した。

 ファーストステージ初戦の相手は今季台風の目となったノジマ。「何をしてくるのか見えないリスキーな相手」に対し、ミスをしながらも24対19で勝利した。その後は「勝ちながら学ぶシーズンになった」。結果はXリーグ18チームで唯一無傷の8連勝でJXBを迎える。「富士通はオフェンスラインの動きが正確。バックフィールドで自由に動かれるとしんどい」と古庄は警戒しながらも、「必ず勝って千葉に帰る」と復興の地に優勝を誓った。