<ラグビー大学選手権:帝京大18-12同大>◇準々決勝◇25日◇東京・秩父宮ラグビー場

 3連覇を目指す帝京大が、後半38分に逆転しての冷や汗勝利で、準決勝に駒を進めた。前半を5-3で終えると、後半は互いにPGを決めるシーソーゲーム。34分には、1人が危険なプレーで一時退場となった上、11-12とリードを許してしまった。

 だが、SH滑川剛人(4年)は「FWで負けていなかったから、負ける気はしなかった」と振り返る。後半38分、ゴールまで18メートルのラインアウトからモールで押し、ゴール目前のFW戦から滑川がボールを持ち出してそのままトライ(ゴール成功)。滑川は、土壇場での逆転劇に「やはり経験や、普段の練習の成果だと思います」と話していた。

 思わぬ苦戦に、岩出雅之監督は「久しぶりにドキドキした」と苦笑いし、「まだまだ力が足りないことを選手が実感したと思う」。SO森田佳寿主将(4年)は「苦しいゲームを乗り越えたことが、メンタル面で大きい」とした。