<柔道:マスターズ大会>◇初日◇14日◇カザフスタン・アルマトイ

 男子73キロ級の秋本啓之(了徳寺学園職)は、五輪代表を争う中矢力(東海大)に準決勝で敗れた。0-3の旗判定で屈し「相手の執念が上回っていた」と潔く受け入れた。

 準々決勝で左肘を負傷。準決勝では左足甲を痛めた。試合後は大量の氷で冷やして顔をゆがめながら「足はひねっただけ。肘も全然大丈夫です」と言い訳はしなかった。

 中矢には昨年の世界選手権で敗れ、グランドスラム東京大会で雪辱を果たしたばかり。一進一退の攻防が続くが「五輪には自分が出るんだという気持ちをしっかり持ち、この負けを次に生かしたい」と誓った。