<水球:アジア選手権・日本22-2クウェート>◇2日目◇25日◇千葉県国際総合水泳場

 水球男子日本代表がクウェートに22-2と大勝し、28年ぶりの五輪切符へ好スタートを切った。初戦の緊張感、会場の雰囲気に飲まれることなく、練習してきた成果を格下相手に存分に発揮。効果的な速攻の連続でフィールド選手11人が得点を挙げた。高木英樹監督(49)は「チーム一丸が具現化したようで喜ばしいこと。誰を出しても遜色(そんしょく)ない」と目を細めた。

 4カ国(日本、カザフスタン、中国、クウェート)の総当たり戦で1位がロンドン五輪切符を手にする今大会。この日行われたもう1試合でカザフスタンが中国に勝利したため、26日の日本-カザフスタン戦が大一番となった。84年ロサンゼルス大会以来の五輪出場に、主将の青柳勧(31=ブルボン柏崎)は「今日みたいな水球ができれば、かなりの確率で試合はものにできる」と自信をみなぎらせた。

 3カ国による女子の日本は初戦でカザフスタンに8-12で敗れ、初の五輪行きは極めて難しくなった。26日に世界選手権2位の強豪、中国(勝ち点2)とぶつかる。カザフスタンも同2。