今年夏に開かれるロンドン五輪の大会組織委員会が、関係者やスポンサー企業向けに確保していた宿泊施設のうち、不要と判断した一部の予約を取り消し、一般旅行客らが利用できるようにしたことが29日、分かった。ロイター通信などが伝えた。

 五輪開催時のロンドンの宿泊施設をめぐっては、部屋数の不足と価格の高騰が指摘されていただけに、旅行者にとっては朗報となりそうだ。

 新たに利用可能となるのは、組織委が確保していた延べ60万泊分の部屋のうち、約2割に当たる約12万泊分。五つ星ホテルから経済的な宿まで、宿泊施設の数は200カ所余りに上るという。

 観光業に携わる関係者は「五輪観光を考えている海外旅行者にとっては素晴らしいニュースだ」と話している。