来日している韓国オリンピック委員会の朴容晟会長は10日、ロンドン五輪開会式での北朝鮮との南北合同入場行進について「難しい問題であり、とても考えられる状況ではない」と述べ、実現困難との見通しを示した。昨年12月に金正日総書記が死去した北朝鮮は、朝鮮中央通信などを通じ五輪参加の意思を示している。

 南北融和の象徴である五輪での合同行進は2008年北京五輪で途切れた夏季大会に続き、10年バンクーバー冬季五輪でも両国の政治情勢などを反映して実現しなかった。同会長は14年仁川アジア大会への北朝鮮参加についても「情勢が分からず全く考えていない」と述べた。

 同日は東京都内で在日本大韓体育会の創立60周年記念式典が開かれ、在日スポーツ選手として活躍した元プロ野球選手の張本勲氏らが参加した。