スピードスケート・ショートトラックのワールドカップ(W杯)女子1000メートルで日本人初の総合優勝を果たした24歳の酒井裕唯(岐阜ク)が15日、遠征先の欧州から帰国し、成田空港で「やってきたことが実を結んで自信につながる。(2年後の)ソチ五輪に向けて、いい礎になった」と笑顔で話した。

 今季はW杯で日本女子初優勝を含む2勝をマークするなど、安定感が光った。積極的に先行するレース運びを飛躍の要因に挙げ「重点的に強化した1000メートルだけでなく、どの種目でも強い酒井を示したい」と意欲は高まるばかりだ。

 3月には世界選手権(上海)が控える。昨年は世界の壁を痛感したが、個人種目で2度目の出場となる今回は「表彰台を目指す」と初のメダル獲得を目標に掲げた。