卓球のワールドツアー、クウェート・オープンの男子シングルスで優勝した水谷隼(22=明大)が19日、関西空港着の飛行機で帰国した。18日の決勝では、04年アテネ五輪金メダリストの柳承敏(韓国)に4-1で勝利。10年グランドファイナル以来となるツアー4勝目を挙げて「世界の選手が出ていたので優勝できて良かった。1年くらいプロツアーで優勝がなかったので」と喜んだ。

 1月の全日本選手権では決勝で吉村真晴(山口・野田学園高)に敗れて6連覇を逃した。「全日本の悔しさを引きずらないようにした」という姿に、男子代表の宮崎義仁監督も「久しぶりに向かっていく水谷を見た。負けがいい経験になった。手がつけられないくらい強かった」と目を細めた。20日にはアジア選手権(中国・マカオ)へ向けて出発する。「アジアで勝つのは世界で勝つということなので頑張りたい」と気合を込めていた。