全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長は21日、グランプリ大会が行われたドイツのデュッセルドルフから成田空港に帰国し、7階級で優勝者がゼロに終わった男子に対し「若手から執念や気迫が見えてこなかった」と危機感をにじませた。

 大会では左肘手術からの復帰戦となった男子100キロ超級の鈴木桂治(国士舘大教)が準決勝で敗退。ロンドン五輪代表選考に向け、吉村委員長は「試合時間が長くなると厳しい。安定感では桂治だが、持久力は若手だろう」と頭を悩ませる。一方で充実ぶりが目立つ女子については「(方向性が)だんだん見えてきた」と話した。