<W杯:飛び込み>◇2日目◇21日◇ロンドン五輪会場水泳センター◇女子高飛び込み準決勝

 女子高飛び込み準決勝で予選8位の中川真依(金沢学院大大学院)は305・15点の11位で決勝に進んだ。最後の最後となった5回目の演技で決めた、意地の決勝進出だった。

 中川の4回目の演技は「空中に上がり過ぎて(体を)離すのが遅れた」という失敗。この時点で決勝進出に1つ届かない13位に後退した。しかしまだ5回目がある。直前には「プレッシャーが多少あった」と言う。だが、「やってきたものを出そうと開き直った。絶対に決めたかった」との言葉どおり、きれいな演技を決め、この日最高の72・00点をマーク。決勝では「ゼロから気持ちを切り替えてやりたい」と引き締まった表情で好成績を誓った。

 日本水連は個人種目について、今大会で新たにロンドン五輪出場枠を獲得した国・地域の選手の中で上位3人に入れば五輪代表とする方針を示していた。だが、末弘昭人飛び込み委員長は選考基準にあいまいな点があるとして、代表決定の判断を保留すると発表した。