<飛び込み:W杯>◇3日目◇22日◇ロンドン五輪会場水泳センター

 ロンドン五輪の出場枠を懸けたW杯が行われ、坂井丞(日体大)は491・05点で7位と健闘したが、五輪出場は厳しくなった。

 体をきれいに伸ばし、水しぶきを上げない入水で大健闘した。19歳の坂井は「海外の試合ではベスト」という500点に迫る得点で7位に食い込んだ。

 3回目は出来栄えに4人の審判員が10点満点で9・5点を出すほどの完成度。5回目の「前逆宙返り3回半抱え型」では91・00点の高得点をマークした。

 ただ、今大会で新たに五輪出場枠を獲得した選手の中では4位。3位までなら五輪に派遣するとしてきた日本水連の基準は解釈の違いで混乱しているが、初の五輪出場は厳しい状況だ。坂井は「悔いは残っていない。五輪に行ける実力があることを確信した」と悔しさをのみ込んだ。