国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は14日、スイスのローザンヌで開いた理事会で、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(64)を新IOC委員に推薦することを決めたと発表した。7月にロンドンで開く総会で正式に任命される。

 ロゲ会長は「彼は(馬術で)五輪に2度出場した素晴らしい選手で、素晴らしい会長だ。多くの仕事を期待している」と述べた。就任が決まれば日本から13人目のIOC委員となり、明治天皇の孫で父の故恒徳氏に続き親子2代で委員となる。

 日本のIOC委員は、猪谷千春氏と岡野俊一郎氏が80歳定年制で昨年末に退任。初代の嘉納治五郎から103年続いた日本人委員の歴史が途絶えていた。

 竹田恒和JOC会長の話

 推薦を受けたことは大変光栄なこと。IOC総会で選ばれるまで分からないが、重責を感じる。日本から委員に入ることは、2020年夏季五輪招致を成功させるためにも重要なことだと思う。