国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は14日の記者会見で、結婚などの個人的事情や競技活動費不足などを理由に国籍を変更して五輪に出場する選手について「法律上止めることはできないが、われわれが好んでいるわけではない」と不快感を示した。

 IOCは13日の理事会で、陸上女子3段跳びの1999年世界選手権銀メダリストで、過去の五輪にはキューバとスーダンの国籍で出場したヤミレ・アルダマを英国選手としてロンドン五輪に出場することを認めた。ロゲ会長は「選手の事情は理解する」と述べた。