<W杯スキー:ジャンプ>◇個人第26戦(最終戦)◇スロベニア・プラニツァ◇フライングヒル(HS215メートル、K点185メートル)

 最後は23位ながら逃げ切って初の総合優勝を決めたアンデシュ・バルダル(29=ノルウェー)は、2回目が中止となると控室でライバルから握手攻めにあった。「人生最高の日だ。自分を誇りに思う」と高々とトロフィーを掲げて、声援に応えた。

 五輪や世界選手権の団体でメダルを獲得したが、個人で目立った実績はない。今季は悪天候で荒れた試合が多かった中で表彰台12度と抜群の安定感が光り、4勝した伊東大貴(26=雪印メグミルク)よりも少ない3勝で頂点をつかんだ。