<フェンシング:W杯>◇18日◇ドイツ・ボン

 男子フルーレ団体で、太田雄貴(森永製菓)藤野大樹(ネクサス)三宅諒(慶大)福田佑輔(警視庁)が組んだ日本が3位決定戦で世界ランキング2位の中国を破り、銅メダルを獲得した。中でも活躍したのがロンドン五輪の代表選考で当落線上にいる三宅と藤野。代表争いは激しさを増してきた。

 準々決勝のフランス戦。日本は一時、12ポイント差をつけられたが、そこから三宅と藤野が一気に挽回して逆転勝利につなげた。エースの太田は「日本の層の厚さを感じることができたのは純粋にうれしい」と顔をほころばせた。

 日本が既に獲得している五輪代表枠は3つ。世界ランク上位の太田と千田健太(ネクサス)の代表入りは有力だが、日本協会の張西厚志専務理事が「団体で金メダルを狙うために可能性が高い選手」と説明する3人目は流動的だ。

 負傷で今大会を欠場した淡路卓(日大)もおり、三宅は「全員がライバルという意識を持ってやっていきたい」。藤野も「(代表決定までの残り大会で)個人でのメダルを取ることがアピールにつながる。貪欲に表彰台を目指して頑張りたい」と意欲を見せた。